エイサー

宮坂果歩

2013年05月27日 12:11

大阪の大正区は沖繩からの移住者がとても多いと言われ、4人にひとりが沖繩出身者かと言われるほどなのだそうです。
遠く離れた大阪の地で文化継承の意味合いから毎年9月はエイサーまつりが行われます。
小さい頃に読んだ灰谷健次郎さんの「太陽の子」の舞台は神戸でしたが、この大阪でのエイサーを目にしたときに「太陽の子」を思い出していました。
今の沖繩は明るいイメージが勝り、沖繩出身の芸能人の人たちもきらびやかです。
それでも昔は「沖縄出身であること」をひた隠しにしたり、悲しい目にもあったのだそうです。
大阪大正区のエイサーまつりは「アイデンティティの誇り」が吹き出したものだったのかもしれません。

東北出身の袋中上人が1603年に3年間首里に滞在し、浄土真宗を布教したことで「念仏」というものが広まったのだそうです。
このエイサーは浄土宗の念仏歌の中の一節から取られたもののようで、明治以降に庶民の中に浸透したものだということです。
沖繩だと浄土宗といった宗教も、なんとの明るいものになるものですね。
私は沖繩でレンタカーを借りるようにしていますが、お盆やお彼岸などの時期に訪れると、沖繩独特の風景に出際します。
画一的な旅であれば目にすることもなかったようなものとの出会いもあるので、沖繩は特にレンタカーでの移動がおすすめです。